この本を読んでからファシリテーションするのが不安になった話
2018-12-16

この本を読んでからファシリテーションするのが不安になった話

この記事はファシリテーター Advent Calendar 2018 - Adventar 16日目の記事です。

はじめに

(たまには技術系じゃないことも書いてみようかな。。。)

私は11月までグローバルチームで働いていた隠れファシリテーターです。
現在は普通に日本企業で働いています。

内容は、ほぼこちらの本の読書感想文のようなものです。
タイトルに惹かれて買ってみたのですが、読み終わって何か世界が変わったような気がしたので紹介します。

たまにはこういう記事もいいかな。

自分が今までやっていたファシリテーション

自分が今までやっていたファシリテーションとは、開発チームの中で問題解決方法や将来の計画を決める上で、メンバー間の意見を聞き、相互理解を深め合意形成を行うようなものでした。

例えば、特定の問題に対しての共通認識を醸成し、メンバーからの意見を促し、それぞれの意見について長所・短所などの意見が出されることを促し、最終的になにかの「落とし所」に最終合意するような感じです。

自身も開発メンバーの一人であったため、完全に中立の立場で参加することはほとんど不可能でしたが、専門のファシリテーターがいない開発組織でよくある関わり方だったんではないかと考えています。

この本からの気づき

まず、この本では従来型のコラボレーション非従来型のコラボレーションという形で2つに明確に別れて説明しています。

読んでて思ったのですが、自分がやっているファシリテーションとは完全に従来型のものでした。
従来型の特徴とは、「チーム内の調和を重視する」「取り組みに対して明確な合意がある」ようなものが挙げられています。

全体は一つではない

さらにチームとしての調和を重視するということは、チーム全体の利益を優先することで、より小さなチーム(個人)の利益を下げることだということが書かれていました。

チーム全体の利益を支持しながら合意形成を促す行為は、ほとんど自分の利益の為に合意形成を促しているようなもののようです。
過去の記憶を思い出しながら背筋が冷たくなったことを今でも覚えています。

コラボレーションは唯一の選択肢ではない

この本の中で印象的だったことは、問題の対処法について「離脱・適応・強制・コラボレーション」の4つを提示していて、コラボレーションは唯一の選択肢ではないということを明言しているところでした。

自分でもコラボレーションのつもりが、ほとんど強制になっていたんではないかと不安に思いました。

まぁ、この本を読んでいると、今まで信じてきたものがとにかくガラガラと音を立てて崩れて行きます。

最後に

この本を読んでからファシリテーションすることが不安に感じることが多くなった気がします。
ただ、強制とコラボレーションの違いが認識できたことで、これからは強制はもっと強引に進めてもいいと勇気をもらった気がします。

これまでは強制の場面で、コラボレーションのようにチームの合意形成を重視して遅くなる傾向がありました。

正直この内容を即実行できるわけではないですし、おそらく従来型のコラボレーションを続けながら、時々にこの本の内容を思い出すような気がしています。
まだ心は揺れまくっていて、まだ一つのところに収まっていない感じがします。

だた、この本から不安定・不確実・複雑・曖昧な状況下でも、自分が立っている場所を見つけることができそうなヒントをもらえました。

普段からファシリテーションを大切にしている人にこそ読んでほしい一冊です。