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CTO協会主催のThanks Giving Day 2022に行った感想

December 17, 2022

7 min read

mitsuruogMitsuru Ogawa

所属会社が CTO 協会主催のThanks Giving Day 2022にスポンサーとして出展したので、スポンサーとして講演してきました。

久々のオンラインイベントだったことや、基調講演から非常に熱い話が聞けたので、終始熱気に包まれた雰囲気の良いイベントだったと思います。主催の CTO 協会と当日運営されていたメンバーの方々、本当に素晴らしいイベントでした。感謝しています。

今回は、基調講演の小林議員の話が非常に印象的だったので、その辺りの熱気が冷めないうちに記録にのこしておこうと思います。

基調講演の感想

基調講演は藤本理事・小野理事・小林議員の特別対談ということで進められました。

正直なところ、議員が基調講演すること正直あまり期待していなかったんですよね。 しかし、実際の話を聞いてみるとデジタル庁でやっていることや、今後の日本の未来のためのアイデアがビジョンの話など 想像以上に面白く、また、アプローチ自体が非常にプログラマ思考で進められていて感心しました。

話の内容としては、小林議員がデジタル庁でおこなっていることが中心でしたが、どれも非常に興味深い内容でした。

  • 日本は公共インフラが老朽化してきて問題となっているが、実は下のインフラ(法律・制度・さまざまな商習慣。以下、ソフトインフラ)が実は老朽化していて、新しい取り組みを行う際に障害になっている。
  • ソフトインフラのボトルネック箇所をすでに特定し、そこをリファクタする取り組みをしている。
  • 法律のコード化に取り組んでいる。コード化することで、法律を変更した際にどこに影響があるか、それぞれが矛盾しているか検知することが可能。これにより影響についてコンピュータ上でシュミレートができる。また、コード化することで A と B がどちらが良いかなど、実際にものを見て議論ができるようになる。
  • 国として自治体共通のインフラを整備しようとしている。将来的にマーケットプレイスのようなものを設立し、調達のコストや期間、サービスの多様化などを促す。
  • ソフトインフラに縛られた理不尽な要求がある、その場合、もっと上流に行ってルール(仕様)を書き換える必要がある。

最後に、「みんなで上流に行ってルール(仕様)を書き換えよう」という強いメッセージをもらいました。話を聞いているうちに、自分の中で何かが熱くなるのを感じました。

久々に日本の未来について希望が持てる話でしたし、デジタル庁がしっかり仕事をしているんだなと認識しました。デジタル庁がんばれ!

そしてこの基調講演はイベントの空気を決定し、イベント全体が非常に熱気があるものとなりました。

「これからのエンジニア採用・育成のあり方」 スポンサーセッション

小賀理事との対談形式でした。「これからのエンジニア採用・育成のあり方」というテーマでいろいろと話をしました。会場は満員でかなり緊張したことを覚えています。また機会があったら挑戦してみたいです。

個人的には、セッションの準備の過程で、自社のプロダクトの理念や強みなどを改めて知る機会になって、非常に良かったです。

最後に

CTO 協会主催の Thanks Giving Day 2022。私自身も多くの CTO と直接お話する機会があり、想像以上に収穫が多かったイベントでした。

自身も含め、多くの人がデジタル庁や CTO 協会に貢献したいという気持ちを抱くようになったのではないでしょうか?

日本にはオードリー・タンのような人は現れないのかと巷では嘆かれているが、実はすでに存在してて、それなりに成果も出ているようでした。なぜ日本のメディアはこのことを取り上げないで、ネガティブな情報ばかり発信しているのか不思議に思いましたね。

みんなで上流に行ってルール(仕様)を書き換えよう

そんな気持ちになるいいイベントでした。