2014年9月16日火曜日

IT系ハンズオンを成功させるための6つのポイント

昨年よりIT系のハンズオンをそれなりの回数行ってきて、良かったものから失敗まで様々経験した中で、ノウハウがたまってきましたので、気をつけるべきポイントを6つまとめてみたいと思います。

過去のハンズオンで記事にしているものは次の通りです。


  1. ハンズオンとは
  2. ハンズオンの心得
  3. 成功させるための6つのポイント
  4. 課題
  5. まとめ

1. ハンズオンとは

体験学習を意味する教育用語。ー(中略)ー 本で学ぶだけでなく実際に行った方が学習効果が上がるという考えに基づく。
ハンズオン - Wikipedia
座学だけではなく、実際に手も動かしましょうという育成方法で、実際に手が動かないといけないエンジニアにとっては最適な育成方法だと思います。

座学では習得に時間が掛かるのですが、経験者の指導の元、集団学習の相乗効果もあり、質の良いハンズオンは短時間で効率的なスキルの習得ができると思います。

2. ハンズオンの心得


ハンズオンで最も悩ましいことは、ハンズオンが体験をベースにしているため「当日にならないと分からないことが多い」ということです。

ハンズオンは生ものです。参加者も初心者から上級者まで混ざって同じハンズオンを行うことになります。発表形式の勉強会・セミナーや、長時間作業するハッカソンのようなイベントとは全く別次元の難しさがあると思った方がいいでしょう。

さらに主催側での現場判断が非常に多いのがハンズオンの特徴です。そのため、成功させるためには用意周到な準備が必要です。

3. 成功させるための6つのポイント


では、本題。私が考えるハンズオンを成功させるための6つのポイントです。

ポイント1. ゴールの設定


ゴールの設定で間違いやすいことは「技術の正確さを伝える」ことがゴールとなっているケースです。経験的に、ハンズオンは「今、覚える技術の価値」に重きを置いて、ハンズオンではその価値を体験させて感じさせることをゴールにするべきだと思います。
これはハンズオンを受けた参加者の満足度に最も関わってくるポイントだと思うのですが、後日、参加者が自主的に考えて不足分を学習するように仕向けられるのが理想です。その楽しみをハンズオンで奪ってはいけません。


つまり、魚のつり方ではなく魚を釣ることの価値についてゴールを置くべきです

ポイント2. 自習型コンテンツ


コンテンツについては「自習型」「拡張性」の2点です。参加者には様々なレベルがいる事を想定します。特に注意することは上級者を飽きさせないこと。上級者が飽きてくると場が白けだします。上級者にはどんどん先に進んでもらって、自分のイマジネーションを膨らませてハンズオンの題材を拡張してもらえるようなコンテンツとなっていることが理想です。

自習型コンテンツはハンズオンに付いて来れなかった人が後日、復習できるためでもあります。また、ハンズオン参加者が後日講師になることも想定しています。

ポイント3. タイムキーパー


ハンズオンの章ごとに制限時間があると、緊張感を保ったままテンポ良く進めることができます。制限時間があることで、そこまでに内容を終わらせなければなりませんし、周りの状況と比べてることで参加者が自身のレベルを把握しやすくなります。

ただし経験上、講師とタイムキーパーを兼務することは非常に難しいです(中には出来る人がいるようです・・・)。誰か別の人にタイムキーパーを頼んだ方がいいでしょう。講師はタイムキーパーの報告と現場の状況を鑑みて、タイムマネージメントしていく必要があります。

こちらがWeb Componentsハンズオンを行った際のタイムテーブルです。当日はこれをベースにいろいろ時間のやりくりしてました。



ポイント4. チューター


制限時間に間に合わなかった場合や、講師が手が開かない場合に参加者のフォローを担当してもらいます。チューターがいる事で、安心して(いろいろ切り捨てて)計画された時間通りにハンズオンを進めてることができます。ハンズオンが途中で時間切れになってしまうほど、後味が悪いものはありません。講師はより多くの人をゴールまで導くよう努力しなければなりません。

ポイント5. 代替え開発(実行)環境


参加者によってPCや実行環境は異なります。PC固有の事情で実行環境が動作しなかったり、開発が出来なかったりした場合、そのフォローでハンズオン全体の進行が遅れることさえあります。そのため、万が一のため、クラウドやブラウザ上で動作するような代替え環境を準備しておくといいでしょう。

フロントエンド開発のハンズオンでは「Cloud9 」がおススメです。

ポイント6. 成果発表会


作ったものは何かしら発表する機会があった方がいいです。その方が参加者同士の刺激になります。講師側も見てて楽しいです。

4. 課題


一番の課題は0からコンテンツを作る場合のコストです。

ハンズオンの内容にもよるのですが、必ずしもコンテンツを作る必要はなく、海外のBlogとかチュートリアルなどをコンテンツとして利用してみるのもいいと思います。

5. まとめ


ハンズオンを成功させるためのポイントについてまとまったものが無かったので、私が考えるハンズオンを成功させるためのポイントを6つまとめてみました。
  1. ゴールの設定
  2. 自習型コンテンツ
  3. タイムキーパー
  4. チューター
  5. 代替え環境
  6. 成果発表会
成功のさせるには「ゴールの設定」が最も大事なのですが、現場をうまく回すためには「タイムキーパー」と「チューター」が地味に大事だと思います。

いかがでしたでしょうか。

番外

a. 場を作る


ハンズオンの会場の制約などあって必ずしも出来る訳ではないのですが、「場」というものを常に意識して会場の設営などやってます。こちらのスライドに良くまとまっています。